藤稿りさのオリンピックメダル予想局

ちょうどいいエピソードも集めてみました。

ヴェイパーフライ(陸上靴)素人は履くと遅くなる?東京オリンピック使用容認。

今回は、数々の陸上大会で履いた選手が新記録を出している、ナイキの鮮やかピンクの厚底シューズ、ヴェイパーフライをご紹介します。

 

 

 

 
 
 
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ヴェイパーフライ

生年月日   2017年7月

出身     アメリカ•オレゴン

所属     ナイキ

兄妹     兄(エア・ジョーダン)、兄(エアマックス

得意距離   長距離

身長・体重  28センチ・片足で約185グラム

 

2017年に誕生して以来、陸上長距離界に大きな影響を与えてきたヴェイパーフライ、 リオ五輪金メダリストのキプチョゲが非公式ながらマラソンで2時間を切ったときに履いていた靴も、2017〜2019年に自国のマラソン最高記録を12人のうち11人もヴェイパーフライを履いていました。2020年箱根駅伝では10区間のうち区間賞をとった9人がヴェイパーフライを履いていました。

エピソード1

ヴェイパーフライ誕生は偶然?

そもそも陸上長距離のトップ選手の靴は薄くて軽い方が性能が良いものと考えられていて、メーカーも極限まで薄く軽いシューズの開発に精を尽くしていました。

 

しかし、ナイキはキプチョゲやトップ選手から薄いと走っているときに足裏が痛くなるので、クッション性が高く脚への負担が少ないシューズの開発してくれという要望に応えて、ナイキはこれまでのシューズは薄い方がいいという概念を捨て厚底シューズ開発に着手しました。

 

そしてできたシューズがヴェイパーフライです

 

ナイキは天動説が主流だった17世紀前半に「それでも地球は動いている」と地動説と主張していた現代のガリレオガリレイといえるでしょう。

 

エピソード2

厚底には宇宙産業素材
 
 
 
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速さの秘訣(ひけつ)は、厚底の中に、挟み込まれた反発力のあるスプーン状のカーボンファイバープレートと新たに採用されたクッション性に優れたフォーム素材だ。接地すると、このプレートがバネのように屈曲。それが脚を前に押し進めるエネルギーを生み出す。ナイキスポーツ研究所の運動力学担当の上席研究者ゲン・ルオ博士は「ランナーのつま先が曲がるときのエネルギーロスを最低限に抑える。この曲がったプレートは、この形状ゆえにふくらはぎの負担を増やすことなく、この目的をかなえられます」としている。普通に考えてみると、底が厚くなれば、重量は増すが、その課題を克服したのがクッション性に優れたフォーム特殊素材だ。航空宇宙産業でも使用されるもの。軽さとクッション性の両立を実現させた。引用:日刊スポーツ 

 

普通のシューズは地面にシューズが接地していても靴底の形は変わらないのですが、ヴェイパーフライは地面に接すると靴底がグニャンと変形するので地面から離れた時にバネの跳ね返りの力で推進力を生んでいるようです。

 

これまでカーボンファイバープレートの靴はヴェイパーフライのほかにも発売されていたようですが、高記録連発をするということがなかったそうです。それくらいヴェイパーフライのカーボン、クッション素材はとても絶妙なバランスで成り立っている靴だといえます。

 

エピソード3

アディダスがスポンサーの青山学院大学駅伝部員が履く
 
 
 
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アディダスといえば、箱根駅伝前に青山学院応援モデルの靴を発売するなど青山学院大学のスポンサーとして知られていますが、箱根駅伝で優勝した青山学院大学の10区すべての選手がナイキのヴェイパーフライを履いて走っておりました。

 

免罪符に優勝インタビュー時は全選手がアディダスに履き替えていました。履き替えしまったことでスポンサーを意識しているのに、本番ではアディダスを履かなかったという事実が、さらにナイキのヴェイパーフライの凄さを物語っているように感じます。実際にネット界隈でもざわつきがありました。

 

ただプロ野球選手も契約しているスポンサーと違うグローブを使いたい場合、ロゴを外したり黒塗りして使ったりしているそうなので、強いからこその悩みとも言えます。

 

エピソード4

素人が履くとタイムが遅くなりふくらはぎが痛くなる?

ヴェイパーフライは履くとわかるんですが、普通のシューズと全然違います。バネのついたヒールを履いている感覚で立っていても前傾していて、歩きづらいです。走っている時の太ももの疲れが他の靴より軽減されるというデータがありますが、ヴェイパーフライはある程度走る筋力がある人が履くことを想定しているので、全く普段ランニングをしてない人がヴェイパーフライ履いてランニングをするとふくらはきが痛くなるらしいです。

 

ご愛読ありがとうございます。

藤稿