四十住さくら(スケートボード)兄好きのスケボー開拓者
今回は、スケートボード・パークの第1回世界選手権優勝をし、オリンピック金メダル候補の四十住さくら(よそずみ)さんをご紹介します。
四十住さくら(Yosozumi Sakura)
生年月日 2002年3月15日
出身校 岩出中学校ー伊都中央高校
家族構成 父、母、兄
好きなこと 折り紙を折る、子どもにスケボーを教える
息抜き スケートボード
スケートボードが仕事のほか趣味になっているので、音楽、テレビなどはほとんど見ずにスケボーの動画だけを見続けているそうです。テレビ出演時も、共演するまでKisーMyーft2やみちょぱを知らなかったそうです。
競技をはじめたけっかけ
13歳歳上の兄がスケボーを友達と楽しそうに遊んでいたのを見ていて、11歳の時に、兄から古いスケートボードをもらったことではじめたようです。現在の日本のトップスケーターの中では5歳からはじめた選手もいるのではじめた時期は遅い印象です。
お兄さんが大好きで、技ができるようになると褒めてくれるので褒められたくて練習を頑張っていたそうです。
12歳の誕生日に初めてマイスケボーをプレゼントされて、中学入学時の時には遊びの域を超えるくらい上手くなっていたそうです。
毎日、庭で一生懸命に練習をしていたところ、兄の友達が大阪にあるスクールに誘ってくれて、初めてプロの人に教えてもらいスケートボードの魅了に引き込まれていったそうです。
初めて出た神戸のSSGカップで2位を獲得しましたが、喜びよりも悔しさが強くさらに練習に励んでいったそうです。
競技成績
スケートを始め、3年後の2016年全日本レディースで優勝を果たすと、2018年5月の第1回日本選手権で、初代女王に輝き、同年のアジア大会で優勝、11月の世界選手権でも初代女王になり、日本、アジア、世界の三冠を達成し、すべての初代女王になりました。
2017年1月 Vans girls pool classic 3位
2017年4月 関西アマチュアサーキット 優勝
2017年4月 第一回日本スケートボード強化指定選手候補選考会 2位
2017年8月 Vans Park series ボール 3位
2017年9月 関西アマチュアサーキット 優勝
2017年10月 全日本アマチュア選手権 優勝
2017年11月 Exposure vert pro 3位
2018年3月 Vans girls combi 6位
2018年5月 第2回日本スケートボード選手権大会 優勝
2018年6月 Vans Park Series サンパウロ 優勝
2018年7月 Dew tour 7位
2018年7月 Xgames 3位
2018年8月 Vans park series ハンティントン 5位
2018年8月 Nitro world games 3位
2018年8月 アジア大会 優勝
2018年9月 Vans Park series スウェーデン 4位
2018年10月 Vans Park serises chanpionship 4位
2018年11月 世界選手権 優勝
2019年5月 Vans Park serises 上海 優勝
オリンピックメダル予報 銅メダル
金メダル 20%
銀メダル 30%
銅メダル 35%
四十住さんのメダル予想は銅メダルにしました。これまでスケートボードパーク女子の先駆者として数々の優勝をしてきましたが、最近の若手の台頭により優勝する機会が減り準優勝が多くなっている印象を受けます。スケートボード界では18歳ながらベテランの域に入っています。
ただ習得している技は100を超え、習得に2年かかったとされるバックサイドノーズブラント180アウトは世界に数人しかできない大技を持っています。苦手の高いエアの克服しだいでは、金メダルも目指せる位置にいます。
またオリジナリティが勝負ポイントであり、スケボーでは新技の情報管理は必須であり、NHKの取材時には、カメラに撮って欲しくない技があるということでした。
競技ルール
ストリートとパークではルールは共通
持ち時間は45秒で3回
技の順番は自由で、途中で、転倒しても時間内であればそのまま競技を続けてもよい。
「難易度」「技の成功度(メイク率)」「技の組み合わせの見せ方」
「スピード」「オリジナリティ」など総合的に判断して採点
引用:NHK オリンピック2020
オリジナルティが大事であり、自分の前の選手がやりたかった技をやってしまった場合は、その場で技のプランを変更して滑走することもあるそうです。
見どころ
直線的なコースで行われるストリートに対して、パークはお椀を組み合わせたようなくぼ地状のコースを使う。選手は急な斜面を利用しながら加速をつけて空中に飛び出し、技の難易度を競う。そのジャンプの高さもさることながら、空中で披露する「エア・トリック」には誰もが圧倒される。体を1回転半させる大技「バックサイド540」をはじめ、空中で板を回転させたり、デッキをつかんだりと、選手たちはまるでコースで宇宙遊泳をしているかのようにボードを駆使して縦横無尽に動き回る。複雑な形状のコースが選手たちの創作意欲をかきたて、オリジナリティあふれる滑りとテクニックを披露してくれるはずだ。引用:NHK オリンピック2020
ライバル
岡本碧優(日本)メダル予想 金
現在君臨するスケボーパーク界の絶対女王、エアートリッキー系の技が得意で高さのある跳躍力が持つ味。スポーツ通の中では最も金メダルに近い日本人とも言われている。国際大会6連勝など2019年は圧巻のシーズンだった。
開心那(日本)メダル予想 銀
赤いニット帽にロングヘアとスキニージーンズでスタイルの2008年生まれの選手です。9歳で日本選手権を4位になり、2019年のXgameでは岡本さんにつぐ二位になり、世界で最も関心を集めている選手です。オリンピックの1年延長も有利に働き、岩崎恭子さんの最年少金メダル獲得も期待できます。
エピソード1
180万円の自家製練習場
中学生の頃にスケボー部がなく、本格的に取り組みには両親が練習場に付き添わなければいけなくなり、お父さんが渋ったそうで、四十住さんにスケボーをやめさせようと、超スパルタ完全いじわるメニューを作り、毎日こなすことを条件にしたところ、全部メニューをクリアしたそうで、両親ともに日本一になるためにサポートを決めたそうです。
そして毎日練習する娘のために自宅の庭に自家製練習場を180万円かけて建設しました。
現在は365日最低5時間以上の練習を続けているそうです。インフルエンザにかかった時も自宅の練習場で練習をしたそうです。
エピソード2
ガソリン代と高速代で月17万円
和歌山県の田舎に住んでいるので付近に練習場はなく放課後に母親が2時間かけて県外の施設に送迎してくれるようで、車の年間走行距離が5万キロ(地球1周4万キロ)、ガソリン代と高速代は17万円になることもあるそうです。
エピソード3
さくらの夢が叶うか、うちが破産するか。
ある時、清美(父)さんは麗以八(兄)さんに「さくらの夢がかなうか、うちが破産するか、どっちかに賭けてもいいか」と聞いた。兄の答えは「いいんちゃうか」。住宅ローン返済のための貯蓄や学資保険を取り崩し遠征費に充て、父の和次さんは借金まで覚悟したという。いよいよ家計が限界となり「これが最後!」と言って出場した2017年11月の大会で3位に入り、賞金38万円を獲得。土俵際で首がつながった。引用:東スポ
すごいエピソードですね。
現在は地元の輸入時計屋さんが五輪を目指す子供を協力したいと海外遠征費などをサポートしてくれるようになったそうです。
エピソード4
飼ってるヤギに嫌われている
世界各地で行われる大会に参加するために海外遠征日数は年間100日近くになり放課後は母に連れられて県外へ練習に出向くので、家にいる時間が少なく、飼っているヤギのやっくんにはいっこうに懐いてくれず、声をかければいつも吠えられるそうです。
ご愛読ありがとうございます
藤稿